九州旅行 その9

 宿に振られたので、夜行列車を宿にすることにした。野宿でも良いが、別府はちと騒々しい町だ。ふたたび焼酎を手に入れて、掛け流しになっている温泉を汲んでそれで割って飲みながら駅に戻る。1:18の特急で宮崎に向かう。ところがこの列車、大分で2時間以上停車する。その間に、博多行きの夜行が来たのでそちらに乗り換えた。
 博多行きは結構な乗車率。焼酎とマイスリーを半分飲んで熟睡してしまった。起きると吉塚。昨日博多に泊まれば良かったのかもしれないが、別府の夜景と街は中々良かった。博多に到着。ノンスケジュール故、また目の前の特急に乗車。長崎行きだ。コンセントで携帯を充電できる車両があったのでそこへ乗車。マラソンか何かに出掛ける人で賑わっていた。コーヒーが美味しくいただける。
 佐賀、肥前山口を過ぎると、ガラガラになった。海が外に広がり、雲仙岳が遠望できる。海が見られる路線を巡りたくなった。諫早までは有明湾の素晴らしい景色が堪能できた。

諫早からはトンネルだらけ。トンネルを出ると長崎だった。
長崎は本当に坂の街。まだ街は寝ていた。駅前の散歩をして、長崎の街を味わった。今日は東京に帰るので、時間がないから次の列車に。

次は、佐世保行き快速だ。快速といっても、横座りではないので快適だ。満席になって、長崎、浦上を発車。諫早を出ると、大村湾の展望が開ける。大村、竹松で降りる人が多く、すこし空いた。そして、なんだか似つかわしくない街が見えてきた。ハウステンボスだ。多くの人が乗り降りしていた。

 早岐で乗り換えて、博多行きに。先頭にはなんと展望車がついていた。有田焼の有田の焼き物の煙突などの展望を楽しみながら、鳥栖へ。佐賀からは立錐の余地がないほどの混雑になった。この路線では海は見えなかった。