3.11

3月11日.人生で忘れる事の無い日だろう.ちょうどその日は学会で仙台に行く用事があった.15時の列車に乗ろうと職場を出た瞬間に、めまいを覚えた.花粉症のセレスタミンを内服していたから、随分効くもんだと思った.しかも、猛烈な吹雪になっていた.目の前の宅急便の車が倒れそうなくらい揺れていて,初めて地震である事に気がついた.揺れは数分続き、大変な事になったと思い、職場に戻り様々な善後策をうち、仕事が終わったのは20時過ぎであった.家に戻ると、室内は上から降って来た水で水浸し.何もかにもが水浸しで駄目になった.コンピューターを救い出すので精一杯.たまたま学会の日だったおかげで、メインのノートパソコンは携帯していたので助かっていたが,他のパソコンはいろいろ壊れて、使えなくなったのも出てしまった.テレビ、冷蔵庫等々、電化製品はことごとく駄目になった.地震だけなら、倒れたものは本くらいで、何の被害も無いのだが,上から降って来た水で全てが駄目になったのだ.
 車に水にぬれなかったり、ビニールにくるんであったものの中で、避難のためのものを山積みして、いざ大阪へと思ったが、既に23時.雪も降り出して、道が凍り始めた.危険を感じて職場に避難.子供たちも職場の部屋で一晩を明かした.その後1ヶ月、皆職場に住んでいた.